尊師MMD作品集

「MikuMikuDance(MMD)」とは、プログラマー・樋口氏によって開発された3DCG動画作成ツールです。

無償で公開されており、比較的簡単に3DCG動画が作れることから、「ニコニコ動画」等を中心に、アニメやゲームのキャラクターの3DCG動画が公開されるなど一定の文化が形成されていました。

 

2015年1月にMMDユーザーAltail氏により、唐澤貴洋の似顔絵イラストに酷似した「一般男性」のモデルが公開されて以来、「一般男性」のモデルを使用した様々な3DCG動画が投稿されることとなりました。

その後、H君、唐澤貴洋の父親、法律事務所クロスのメンバー、その他ありとあらゆるハセカラ騒動の関係者が次々とMMDモデル化されて行き、作られる動画の幅も広がっていきました。

これら、ハセカラ騒動関係者のモデルを使用した一連の3DCG動画を「尊師MMD」と呼びます。

 

以下、尊師MMDの有名な作品・評価の高い作品を幾つか紹介していきます。

 

※当ページは、すでに投稿され、広く公開されている作品を客観的に紹介・評価するものであり、特定の人物に対する誹謗中傷・営業妨害の意図はございません。

有名作品

尊師系MMDを語る上では絶対に押さえておきたい、最初期の有名作品です。
これらをきっかけに尊師(唐澤貴洋)とハセカラ騒動を知った方も多く、「恒心教」の布教に大きな効果があったと思われます。

 

尊師でME!ME!ME!

Youtube ニコニコ動画

タイトルに有る「尊師」とは、唐澤貴洋弁護士のあだ名です。

ME!ME!ME!とは、「日本アニメ(ーター)見本市」というイベントで制作・発表された映像作品で、アニメの女の子の過激なエロ・グロ表現が多用された作品でした。

当作品は、ふんどし一丁になった一般男性のモデルでME!ME!ME!の冒頭部分を再現したものです。その強烈なインパクトで話題となった本作は、下記の「一般男性脱糞シリーズ」の脱糞ダンスに採用されるなど、以後のMMD作品にも多大な影響を及ぼすこととなりました。

なお、ME!ME!ME!オリジナル版は既に公開停止となっておりますが、オリジナルと尊師の比較動画(ニコニコ)を視聴したユーザーからは「どっちもどっち」、「元ネタのほうが下品」ともコメントされています。

 

一般男性脱糞シリーズ ※第14回MMD杯投稿作品
Youtube
 ニコニコ動画

ニコニコ動画の「尊師MMD」タグで最多の再生数を誇る、もっとも有名な作品です。

ハセカラ騒動について深く知らなくても、この動画は見たことがある、知っているという方も多いようですが、元ネタについては深くは知られていないようです。

あらためて、この作品が成立するまでの流れを追ってみましょう。

2012年5月~6月、唐澤弁護士が「無差別開示」を行いました。このとき、「うんこたれ弁護士」や「無能唐澤、法廷でうんこ開示」など、自らが脱糞したという内容の悪口に法的措置がとられたことが話題になりました。小学生レベルの悪口にわざわざ金と手間をかけてまで法的措置をとったことから、「よほど言われたくない何かがあるのだろう」と邪推され、唐澤貴洋=脱糞というネタが定着してしまいました。

2012年10月、2ちゃんねるに絶叫脱糞コピペが投稿されました。内容が面白がられ、改変コピペが作られるなど一躍流行のネタになりました。なんでも実況J板はもともと「銭湯脱糞ニキ」や「巨人小笠原、うんこをする」など小学生レベルの下品な脱糞ネタに理解があり、このことも流行の背景にあると考えられます。

2015年1月、「第14回MMD杯」が開催されました。これに連動し、Altail氏により「一般男性」のMMDモデルが発表されました。これで、唐澤貴洋ネタのMMDが作成される準備が完全に整ってしまいました。

こういった経緯で、2015年2月15日、「絶叫脱糞コピペ」とその派生版をMMDで再現した本作品、「一般男性脱糞シリーズ」が投稿されたのです。


瞬く間に再生数を伸ばしたこの動画は、2015年5月にはミリオン(100万回再生)、2017年7月にはダブルミリオン(200万回再生)を突破。多くのネットユーザーが一度は見たことのあるネタとなっていきます。幼児がこの動画を見て笑い、セリフを真似している動画まで投稿され、なんJ民のユーモアは幼稚園児にも通ずるものであることが改めて証明されました。

尊師MMD作品の金字塔として唐澤貴洋の知名度上昇に大きく貢献した作品といえますが、本来のハセカラ騒動の手を離れて脱糞キャラだけが一人歩きし、有名になってしまったという側面もありそうです。

この作品が後にYouTuberのゆゆうたにより「弾き語り一般男性脱糞シリーズ」として楽曲化され、ゆゆうた・サウプロ騒動へと繋がっていくこととなります。

パカソンPV系

MMDを利用して、パカソンのPV風動画も数多く作られました。

尊師MMDが出現した2015年頃にはハセカラ民はすでにOrpheusと距離を置いており、パカソンは過去の産物となりつつありました。しかし、PV風動画というアイデアにより再びパカソンにスポットライトが当てられるようになったと考えられます。

 

さんびゃくまん

Youtube ニコニコ動画

パカソンの人気曲「さんびゃくまん」のPV風動画です。

自らに対する殺害予告に対し、300万円という大金をせしめたとある弁護士のウキウキとした楽しげなPVです。

 

悪魔

Youtube ニコニコ動画

パカソンの人気曲「人との出会いにカンシャ」のPV風動画です。なお、音源はOrpheusオリジナル版ではなく、ボーカロイドによるアレンジ版です。

一見、男性が女児を誘拐し、暴行を加えているようにも見えますが、車内に乱入した豚を退治しているだけという解釈する視聴者もいます。

余談ですが、2017年3月、千葉県松戸市のH君宅の近所で、8歳の女児「リンちゃん」が誘拐、暴行、殺害される痛ましい事件が発生しました。事件の2年前に投稿されたこの作品との共通点が指摘され、何らかの関わりがあるのではと注目されています。

パロディ系

カードキャプター ※第15回MMD杯投稿作品

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パロディ系に多いのが、アニメのOPを尊師MMDで再現したものです。

これは某NHKアニメのパロディですが、OPだけでなく本編も作りこまれている珍しい作品です。

内容は、唐澤弁護士の炎上が拡大した原因の一つである、「遊戯王カードジェネレーター事件」をモチーフにしています。

 

もじもじくん

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こちらは、人気バラエティ番組の有名な1コーナーのパロディです。

デリュケー原作系

デリュケー小説とは、唐澤貴洋やその同僚などをモチーフにしていると思われる官能小説をいいます。

これらデリュケー小説を、MMDによって映像化しようとする先鋭的な試みがなされております。

過激な性描写シーンが多く含まれるため、18歳未満の閲覧には注意を要します。

 

UNDER CONSTRUCTION ※第15回MMD杯投稿作品

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唐澤貴洋って妊娠できるの? ※第18回MMD杯投稿作品

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ココアの季節 ※第20回MMD杯投稿作品

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オリジナルストーリー系(ほのぼの系)

裁きを。

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いわゆる「愛され路線」「ほのぼの路線」の作品です。公園で高校生と弁護士の肩がぶつかり、アイスを落としたことをきっかけに熱いバトルが勃発するという、ほのぼのした作品です。

 

トイストーリー ※第18回MMD杯投稿作品

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誘拐は許さないンマ!

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オリジナルストーリー(カゲキ系)

生まれる ※第15回MMD杯投稿作品

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太った男性の腹が2つ繋がったような形状のクリーチャー(通称、はらけんま)が登場する、グロテスクなホラー作品で、MMDユーザーにきわめて強烈な印象をあたえることとなりました。

なお当作品は第15回MMD杯で総合優勝を果たしております。

 

A part of the underworld

Iwara

ニコニコ動画だけではなく、カゲキなMMD動画を多く収蔵する海外のサイト「Iwara」にも一般男性モデルを使用したMMDが投稿されています。

恒心教ネタと同じく「例のアレ」に分類される、淫夢、クッキー☆、Shamuなどのネタを縦横無尽に配置した印象的な作品です。

 

ダンス系

MikuMikuDanceはもともとキャラクターのダンス動画を作成するための3DCGツールであり、当然ながらハセカラ関係のモデルを使用したダンス動画も多数投稿されています。

特に、唐澤貴洋や法律事務所クロスのメンバーをモチーフにした動画は「ネットに踊らされる弁護士」として広く愛されています。

ハセカラ★バーニングナイト ※第17回MMD杯投稿作品

Youtube ニコニコ動画

ハセカラ騒動にまつわるキャラクターがたくさん登場する、いわゆる「恒心オールスター」と呼ばれる種類の動画です。楽曲はVOCALOIDの有名な楽曲「リリリリ★バーニングナイト」の替え歌で、お祭り騒ぎの楽しげな雰囲気を醸し出す動画です。

 

置物で極楽浄土 ※第17回MMD杯投稿作品

ニコニコ動画

艶っぽい詞とモーションで人気を博した楽曲「極楽浄土」の、けんまくんバージョンです。中性的でありながら色気のあるけんまくん、だぼだぼの萌え袖がかわいらしい偽けんまくんが登場し、クライマックスにはある男性弁護士が登場し踊り出します。

「MMD」以外の動画作品

高速バス脱糞 尊師

ニコニコ動画

唐澤貴洋弁護士を茶化す中で生まれた、脱糞系コピペのひとつ「高速バス脱糞」をラジオドラマ風に再現したもので、ハイセンスでモダンな雰囲気と、不潔で下品な内容のコントラストが印象的な作品です。

 

KO-SHIN Disco

Youtube ニコニコ動画

楽曲や音声を編集・加工して作られた、いわゆる「音MAD」の作品です。本作品は、STGゲームのBGMであった「YO-KAI Disco」をベースに、唐澤弁護士を取り扱ったニュースの音声を切り貼りして作成されています。

アナウンサーが「唐澤貴洋」と呼び捨てにしたり「唐澤容疑者」呼ばわりする、唐澤弁護士の語尾が「ナリ」になっている、果てはリズミカルに「唐澤貴洋コ・ロ・ス」と連呼されるなど、巧みな音声編集が高く評価されています。

論者によっては、「パカソン」の一種に含める場合もあります(名誉パカソン)。

MMD文化と「MMD杯問題」

もともとMMD界隈は、ハセカラ騒動とは無関係にひとつの大規模なネット文化を形成していました。
その中核をなすイベントとして「MMD杯」がありました。これは、MMD作品を一斉に投稿し優秀作品を表彰するもので、2008年に立ち上げられて以降、半年に一度のペースで開催されていました。

MMD杯は建前上、特定の主催者がいるわけではなく、杯のたびに新たに募集される「MMD運営委員会」の合議制で運営されることになっています。しかし実態は、第5回から運営に携わっているゴロゴロウが強力な実権を握り、最終的には独裁体制ともいえるような姿勢で杯を乗っ取っていったといわれています。
ゴロゴロウ体制下でのMMD杯では、「ランキング工作問題」や「特定ジャンルの優遇・癒着」などの問題が顕在化していました。しかし、当の運営側はこれらの問題を一向に改善しようとせず、ゴロゴロウ一派による杯の私物化が進むなど腐敗が目立つようになりました。
こうして、MMD杯が閉塞的状況になり多くのユーザーが嫌気がさしていた中開催されたのが、第14回MMD杯でした。のちに、この大会こそがMMD杯のターニングポイントであったと語り継がれています。

第14回MMD杯に初参戦した「尊師MMD」は、MMD界隈の従来のユーザー達にちょっとした論争を巻き起こしました。「誹謗中傷発祥のコンテンツである」という理由で毛嫌いするユーザーがいる一方で、「杯の置かれた状況を打破してくれるなら何でもいい」と容認する声も聞かれたのです。

そんな中、尊師MMDは外部の協力者を得、露骨なランキング工作によって無事1位を獲得。

この事態に、さすがに杯運営サイドも動いてくれるだろう、と期待したユーザーも多かったようですが、ゴロゴロウは何ら手立てを打たないばかりか工作を容認し、さらには「文句しか言わない無責任でたちが悪い人たちは無視」などと、かえって声をあげたユーザーの神経を逆撫でする発言をしてしまいました。
結果、多くのユーザーがゴロゴロウ体制に見切りをつけ去っていき、MMD杯は急速に衰退。その後も、「老害」「暴走老人」と揶揄されるゴロゴロウを中心とした運営陣の問題行動が次々に明るみに出たことから参加者は激減し続け、第20回を最後にMMD杯は中止に追い込まれます。

このような数奇な経緯から、尊師MMDはMMD杯の歴史に深くかかわることとなってしまいました。

ちなみに、これらの「異文化交流」の過程で、様々な人物がハセカラ民の注目を集め、ハセカラ騒動に関わっていくこととなります。

杯運営のゴロゴロウ、尊師MMDを攻撃したことでハセカラ民の返り討ちに遭った涼子Pやオメガ、衰退したMMD杯に代わるイベントを立ち上げたなどです。
詳しくは、ハセカラ騒動 人物名鑑をご覧ください。